刃先から夢を

東京きりえ美術会について     東京きりえ美術会会長 藤井剛志

 東京きりえ美術会は1982年に武蔵野市民ホールで第1回東京きりえ美術展を開催してから、2022年で第40回記念東京きりえ美術展の開催となりました。

 美術会におきましては、「きりえ」という面白い表現方法に挑戦すべく、新春研究会・スケッチ会・おもしろい企画研究などを通して、仲間たちと自己表現・多面的な想像を得ることにより、きりえの幅の広さを感じ、いろいろな発見を得ることの大切さを知りました。それと同時に、それらの経験・発表・仲間と語り合う場として展覧会を重ねて参りました事も、大きな財産となっています。

 東京きりえ美術展で発表される作品は、多種多様なきりえの表現に満ち溢れていて、新しく参加された方々の作品の生き生きした作品・新たなる挑戦の作品・斬新な作品など、魅力いっぱいの作品があふれています。

 きりえ創作は、未知なる可能性をまだまだ秘めています。身近な思いから始まり、様々なものを見つめたりしてそれをきっかけに、きりえ創作のヒントに思いがけない表現が出現する場合もあります。その出現の追及などがきりえ独自の世界を作り出します。自由自在に物事を考え、想像をたくましくし、チャレンジする追求心が大事です。

 きりえ創作の未来が大いに広がってゆく事を楽しみにしています。